栃木支部十月例句会報告(平成25年)[荒井イト]

日時: 平成25年10月6日(日)

場所: 喜連川公民館

参加者: 9名


兼題句【秋海棠】:

主宰選 互選 作者
古寺や雨後あざやかな秋海棠 佐野小夜子
ゆらゆらと水もに映る秋海棠 井上恵子
裏手より気軽に出入り秋海棠 荒井イト
母の忌の供花に添へたる秋海棠 鈴木美枝
ねこ車押し行く先に秋海棠 小野みゆず
あかつきの風清々し秋海棠 飯島サヨ
風去りぬ秋海棠の穏やかに 野沢政江
木もれ日や秋海棠の紅映えて 新井セツ
秋海棠爪染めし友は施設入り 植木かつ

 

持参句:

主宰選 互選 作者
菩提寺の日差しやわらか萩の花 佐野小夜子
休耕日稔り田より風渡る 野沢政江
村の道広がり分に曼珠沙華 荒井イト
大嵐去りて満月明かりかな 鈴木美枝
竹やぶを追われし秋の殺人蚊 小野みゆず
刈田から刈田に遊ぶ雀かな 井上恵子
野地蔵にそそぐ光や蕎麦の花 飯島サヨ
秋つばめ娘を送る心地して 植木かつ
留守電の友を案じる長き夜 井上恵子
湯上りや闇いっぱいの虫しぐれ 鈴木美枝
プレーする顔上に群るる赤とんぼ 佐野小夜子
一番目の目標両側そばの花 野沢政江
籾殻の山と積まるる赤とんぼ 佐野小夜子
なだらかな高原山に秋来たる 小野みゆず
山合ひの所せましと蕎麦の花 新井セツ
稲架越しに夕日の沈む那須野かな 飯島サヨ
ひつじの穂垂れて白鳥渡る待つ 植木かつ
酔芙蓉句誌発送や夕日落つ 新井セツ