報告・ニュース

栃木支部三月例句会報告(平成22年) [若林 登]

日時: 平成22年3月7日

ところ: 喜連川公民館

参加者: 13名

兼題句: [牡丹]

主宰選 互選 作者
柔かき雨にほぐるる牡丹の芽 荒井イト
  ひと雨に答えてくれる牡丹の芽 佐野小夜子
  やわらかな陽(ひ)をたっぷりと牡丹の芽 新井セツ
  歩み初む幼の笑みや牡丹の芽 飯島サヨ
  燃えなんとばかりに赤き牡丹の芽 塩野幸子
  幼子の小さき爪や牡丹の芽 鈴木美枝
  牡丹の芽営を抱き共に伸び 野澤政江
  この枝を投入で見る牡丹の芽 中村進六
千金を秘砂しいのちの牡丹の芽 植木カツ
  よりそへばほころびそゑぬ牡丹の芽 佐藤正大
  乾きかな寒さが堅き牡丹の芽 秋元武夫
  生きることこの精気満つ牡丹の芽 若林登
牡丹の芽夢の膨らむ花の色 中村敏子

 

[当季雑詠]

主宰選 互選 作者
  果てし無き無音の闇や花辛夷 中村進六
[天] 追伸の師のひとくだり暖かし 荒井イト
  草萌えや歩き初(そ)む子の赤いくつ 新井セツ
  春浅し掌赤く豆腐切る 佐野小夜子
さえずりを観音と聞く朝かな 飯島サヨ
  陽を浴びて生毛の如き猫柳 塩野幸子
  解かずとも包の中味はさくら餅 野澤政江
祝膳色を添えけり花菜漬 植木カツ
  鼻歌や草摘む帽の見えかくれ 佐藤正大
  春一番うすき髪の毛立ちあがる 秋元武夫
  この生気吾れも享けたし蕗の蔓 若林登
  山積の肥料届くや春一番 鈴木美枝
  蔦の芽の地に張りつくや大堤 佐野小夜子
  歩も趣味も一歩一歩よつくしんぼ 秋元武夫
春霞雲の上なる遠き富士 中村敏子
梅真白派手な車両のローカル線 新井セツ
作付の夫と向き合う春炬燵 荒井イト
[地] 子の声のとび込んで来る梅日和 鈴木美枝
先駆けの梅一輪の白さかな 野澤政江
芽を仰ぎ花愛で漬けて桜湯に 植木カツ
春浅し世界らん展夢の国 中村敏子
何となし夫と無口の春炬燵 塩野幸子
春雷や墨絵の如き雲の襞 中村進六
友逝けり春の句集へ名を残し 飯島サヨ
娘の電話妻に似てきし梅だより 佐藤正大
朝まだき熟睡阻害猫の恋 若林登
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