報告・ニュース

東京支部四月例句会報告(平成22年) [岸 一泉]

日時: 平成22年4月10日(日)

ところ: 杉並会館

参加者: 12名

兼題句: [桜餅]

主宰選 互選 作者

桜餅葉の味に母偲びけり 岸一泉
 地 桜餅ひとりなつかし妻の留守 金子如泉
  餅好きに餅の佳句なし桜餅 佐藤篤司
[天] 母恋しと泣く母の手に桜餅 並木まどか
[地] 入れ替へて茶話のはずみし桜餅 田口君枝
  香りよし桜もちなら長命寺 村井恒雄
  桜餅のらと遊びし幼き日 吉田洋
[人] 桜餅ははの忌日の近づき来 長谷川勢津子

故郷や梅まだ咲かぬ桜餅 中山子泉
  味わいや薄葉の香り桜餅 石川菊子
  そぞろ行く隅田の堤桜餅 笹子朱実
  桜餅日本茶匂ふ雨の窓 宇野健一
  葉の香りほんのりうつり桜餅 塩原正喜

 

[当季雑詠]

主宰選 互選 作者
  見えぬもの感じられたる春の夜 笹子朱実
  春風に音たてているおかげ絵馬 佐藤篤司
  芽柳の雨にけぶれる銀座かな 長谷川勢津子
老い二人いつもの茶店花の昼 宇野健一
[人] 蒼穹へ舌頭千転揚雲雀 塩原正喜
  春場所や国技の相撲国際化 石川菊子
  夫婦連れ鎌倉の旅花わずか 中山子泉
[地] 10 夕暮れてなほ菜の花の明りかな 宇野健一
  春灯下先生にまた叱られし 金子如泉
過去形の噂話や春終る 佐藤篤司
  山桜吉野の山の山桜 村井恒雄
  蝋斜の紐人の足音感知せり 塩原正喜
  春告鳥朝な夕なに忙しく 並木まどか
軽腸と追いつ追われつ花筏 並木まどか
  卒業や子の名呼ばれし父の背 金子如泉
淡海の海行く春惜しむ旅の人 村井恒雄
  花の宴散るひと片や灯りそむ 田口君枝
  春の雪吹雪きて通行止の道 笠子朱実
  無住寺の咲きしつもれる桜かな 長谷川勢津子
  煙るほど彩を増したり花の雨 岸一泉
[天] 生き死には神にまかせて桜かな 岸一泉
  鉄道の写真撮影春の旅 中山子泉
  桜花岸辺彩る景止まず 吉田洋
  銭湯を出て車椅子夕桜 田口君枝
  春暁の深夜のラジオ時を告ぐ 石川菊子
  満開の桜に集ふ町の衆 吉田洋
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