報告・ニュース

栃木支部四月例句会報告(平成22年) [若林 登]

日時: 平成22年4月1日

ところ: 喜連川公民館

参加者: 15名

兼題句: [木瓜]

主宰選 互選 作者
前略のあとのつづかず木瓜の花 長谷川勢津子
諍かいを知るや知らずや木瓜の花 若林登
木瓜の花昔馬屋のありし跡 佐野小夜子
  木瓜咲きぬ望みし道を子も孫も 植木カツ
  ほころびし夫の形見の木瓜の花 飯島サヨ
  雨けぶる寺苑静かや木瓜の花 稲葉道子
  木瓜の花営ほそ砂の日暮かな 岸一泉
  木瓜の花誰が名付けしやこぞり咲く 金子如泉
  木瓜の花咲く頃思ふ母のこと 佐藤正大
  木瓜の花や俳句の森の防人 中山子泉
  木瓜の花風なく咲きて散りにけり 小野道子
  玄関へ三鉢並ぺし木瓜の花 秋元武夫
  戴くも形見となりし木瓜の花 鈴木美枝
  口論のあとの気まつさ木瓜の花 新井セツ
  在りし日の母の買うたる木瓜の花 荒井イト

 

[当季雑詠]

主宰選 互選 作者
  飲んべいの俄か万歳春の宵 金子如泉
  裏妙義今だ冷たき春の風 中山子泉
  梅の花風切る音や古稀の剣 秋元武夫
  若き訃に涙痔や春の朝 鈴木美枝
噂りにつつまれており夫婦の碑 新井セツ
  噂りの零るる門の一樹かな 荒井イト
春疾風足掬わるる橋の上 佐野小夜子
  木瓜の花水仙そいて竹の龍 植木カツ
  冴え返る日々今日もまた鬱となる 若林登
  蕗のとう水子地蔵のかたわらに 飯島サヨ
  さらさらと小さき洗い場夏近し 佐藤正大
  眼底に黒点見えし花明り 小野道子
  紅淡く今咲き初砂し木瓜の花 稲葉道子
[天] 枯木かと見えし牡丹の芽吹きかな 長谷川勢津子
  花なずなこまかき風の来ておりぬ 岸一泉
  朝刊の一面にのり花便り 新井セツ
どの枝も芽ぶき遅れず雑木山 岸一泉
淡雪や三人寄りて句座となる 稲葉道子
  芋植うる初体験のゲームの子 荒井イト
[人] 春泥や道路工事の迂回地図 長谷川勢津子
  さいずりや水満まんと堰を越す 飯島サヨ
  添削に亡き師偲ぺり春の雪 佐藤正大
  古里の山はぐるりと余寒かな 若林登
  春宵の山を枕に深眠り 金子如泉
  村守る火の見撒去や春惜しむ 鈴木美枝
  カーブミラーに髪整へる春の朝 秋元武夫
  何鳥ぞ雀かくれる枝の先 植木カツ
  思いきり降れふれ春の雪よ降れ 小野道子
[地] 閉校となりし母校の桜かな 佐野小夜子
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