報告・ニュース

東京支部五月例会会報告(平成18年) [吉田洋]

日時: 平成18年5月13日(土)

ところ: 杉並会館

参加者: 12名

兼題句: [母の日]

主宰選 互選 作者
    母の日やげに孝行の文字ありき 吉田 洋
  母の日に読む絶筆の手紙かな 佐藤篤司
(人) 母の日や遺稿に秘めし銃後の苦 宇野健一
  母の日や一度だけなる贈物 松山勝彦
  母の日や今も昔のくらし振り 金子如泉
  母の日や恋うる母なし父もなし 大倉園子
    母の日や深くは知らぬ母の過去 岸 一泉
(地) 母の日や俤知らで灯しゐる 田口君枝
  母の日は母を忘れて花遊び 水村幸恵
(天) 母の日やいつも厨に母のゐて 近藤泊泉
母の日やいつか見に添ふ母の味

長谷川勢津子

  母の日や酔ひて軽口言ふ息子

笹子朱美


【当季雑詠】

主宰選 互選 作者
画用紙をはみだす顔や母の日よ 笹子朱美
  節くれに身にいたわりの若葉風 佐藤篤司
  親燕カラスの前に捨て身かな 金子如泉
    ジャスミンの角覚えけり風薫る 田口君江
  筍の皮むきながら里ごころ 大倉園子
郭公をきく退院の道すがら 佐藤篤司
    汗にじむ背に続きぬ一日の歩 田口君江
  雨蛙汝の余生のあるやなし 近藤泊泉
(人) 青嵐ゆるがぬものに仁王像 岸 一泉
島めぐりかもめ鳴きくる風五月 長谷川勢津子
  木の芽あえみどちの風が吹き抜ける 木村幸恵
  湧く水のどつこんどつこん水芭蕉 松山勝彦
  風薫る地の果てまでも風の道 近藤泊泉
河舟の過ぎ行く岸辺新樹かな 吉田 洋
  竹林に黒子ニョキニョキもつたいなや 木村幸恵
  ひっそりと新樹の中野五合庵 宇野健一
  軸更へて机浄めて夏の居に 宇野健一
  竹の子や地底をのぞき出てきたる 岸 一泉
(天) 連休の路地静まりて新樹かな 吉田 洋
  万象の彩広がりて初夏澯々 宇野健一
五大堂より盆景の島若葉 長谷川勢津子
(地) アザラシの直立不動子供の日 松山勝彦
    新緑の匂いに地上みなぎりぬ 大倉園子
  弟の生還の報若葉風 金子如泉
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